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[実食レビュー] 例の弁当箱型炊飯器を実際に買ってみた・炊いてみた

サンコーから発売されている「おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器」というものがあり、ネット上で話題になったほかTVでも何度か取り上げられるなど一定の盛り上がりがあり、具体的には以下のような製品になっています。

  • 最大1合炊きの超コンパクトかつ軽量な炊飯器。
  • 持ち運んで弁当箱の様に扱える。自称弁当箱なので防水。本体丸ごと洗えるし炊飯後はそのまま器として使える。
  • 炊飯時間が短い(0.5合で最短14分。ただし事前の吸水時間と炊飯後の蒸らし時間は含まない)
  • 保温機能有り(一人暮らしサイズ炊飯器には保温機能が無い事が珍しくないです)
  • タイマー機能やおかゆ機能などは無い。

個人的な現状の炊飯環境として、まず炊飯器を置ける場所がキッチンにも寝室にも全く存在しない事、不定期な炊飯(自宅で食べるのは夜だけ、そもそも米を毎日は食べない、更に外食多め)の為だけに寝室の一部を炊飯器用に確保したり通常サイズの炊飯器を取り出したり片づけたりしたくない事から、アルミ鍋を使ったガス炊飯をしていました(これはこれで面倒な部分が多い)。このサイズなら使う時だけ取り出す運用が楽そうです。

レビューされない問題

が、一向にレビューを見かけない。気になる! こんな製品らしい! どまりの記事は多いんですが……。生産が追い付いていないようで単純に買えた人が少ないのも有るのだろうが、それを加味してももうちょっと感想を見かけても良いのではないだろうか。あまりステマという言葉は好きではないが仮に本当にステマだったとしても流石にもうちょっと実際に買った人居るでしょ。某SNS上でも2人程度しか見かけない。これはもう実際に試してみるしかないかという事で購入。サンコーレアモノショップ本店で税込み6,980円(2020年1月25日現在)でした。

購入・インプレッション

ここから写真付きで説明してきます。

おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器

消費電力は185Wとの事なのでエアコンの暖房を動かしたまま炊いても特に問題は無い。保証期間は6か月。

おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器

内釜とプラ製の本体の間のパッキンとコンセント接続部の蓋以外は取り外し分解可能なので、そのパッキン部分さえ気を付ければ衛生面も問題ないでしょう。このパッキン部分とコンセント接続部の蓋のおかげで防水の弁当箱として機能するのだが、コンセント部分の蓋は割と開きやすいので洗う際には十分注意しよう。

おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器
おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器

炊いてみる

炊飯前にまずは炊飯器内側と蓋の洗浄。コンセントの蓋部分に注意したうえで洗浄します。一人暮らしにありがちな、まな板すら満足に置けないキッチンにも細長いボディがマッチしますね。

今回は秋田県産あきたこまちの無洗米を使います。昨年秋に購入してまだこれだけ残っているあたりがガス炊飯の面倒さです。

米と水を投入。米は付属の計量カップ1.5杯分の米で0.5合です。水は同様にカップの目盛りを使って120~140mlを投入します。無洗米は一般的なコメよりも水分を必要とするので135ml程度入れてみました(注: 以下の写真はまだ米をカップ1杯分しか入れていない状態)。

付属のコンセントの長さはこんな感じです。

20分ほど水に漬けたのちに電源を入れ炊飯開始。炊飯完了時にアラーム音などは無いので注意が必要です(一応パチッという機械的な音は聞こえます。機械式なんでしょうね)。

保温状態に切り替わった状態で更に10分ほど蒸らしたのちオープン。ちゃんと白米してそうです。時間的には蒸らし時間込みで30分程度でした。個人的には十分に速い時間。

実食

前提:白米の好みは人によって様々、銘柄も様々ですが、私個人としてはコシヒカリを茶碗に盛って5分経過したぐらいの湯気が出すぎていない水分の多すぎない米が好きです。

まず、これまでやっていたガス炊飯と違い、火の調子、沸騰の様子、湯気の様子を観察・調整しなくていいというのがもう楽ですね。

そして味もガス炊飯より美味しいです。ガス炊飯は「おこげが出来てもいい」という人には美味しいお米が炊けるのですが、おこげがあまり好きでない人(私です)向けに作るとちょっと水分が多い米になりがちです(これもテクニック次第なんでしょうが、非アウトドアの日常炊飯ではそもそもテクニック無しで米を炊きたいです)。

米としての傾向は水分がほんのちょっと少なめ?でさっぱりした感じに仕上がり私好みです。決してカピカピではなく、ベタっとした部分もなく、焦げた部分はもちろんありません。電子レンジで加熱するタイプの白米を食べ慣れている人にとっては問題なく同等~それ以上です。

なぜ弁当箱型なのに皿に盛ったかというとカレーで頂く為です。食べ慣れていて分かりやすい「ボンカレーゴールド 中辛」を頂きます。カレーとセットでも米の具合は良い感じです。米の好みは本当にいろいろ有ると思いますが、「問題の無い味」である事は間違いないです。

総評

一人暮らし用、単身赴任用かつ毎日米を炊くほどには自炊をしない・そこまで白米を食べないものの、たまに炊きたいという人にはなかなか良い製品だと思います。電子レンジ白米を買うよりもコスパが良くなります。メリットとしてはやはり場所を取らないというのが大きいですね。コンセントの端子キャップは付けておくと使用しない間はケーブル・計量カップを本体内に収めて保存できるので捨てないようにしましょう。未使用時のサイズが弁当箱サイズで済みます。

水に漬ける時間や蒸らし時間まで含めて超高速でやってくれ!って人にはイメージよりも超高速ではないかもしれません。アピールの一つである「仕事の休憩時間にも炊き立てが食べられる」は休憩時間前に水に漬けておける、事前に電源をONに出来るような就業環境の人なら一応可能かな?という感じですね。

あとは耐久性がどの程度かですね。保証期間としては6か月です。1~2年程度問題なく動いてくれるといいですね。

ASUS Zenfone 5Z 雑感

3年間使った HTC 10 (au版 + ドコモ系MVNO回線)からの乗り換え先としてさんざん悩んだ結果 ASUS Zenfone 5Z 国内SIMフリー版にしたので雑感を。

要件

  • SoC性能の下限は Snapdragon 660。ゲームをプレイするので速ければ速いほどよいが価格とのバランスによる。
  • RAM容量の下限は 4GB、4GBのつらさを感じつつあるので出来れば 6GB欲しい。
  • ストレージ容量はmicroSD対応なら64GB、非対応なら128GBが下限。
  • なるべくお安く。MVNO運用前提。
  • イヤホンジャックが有るとうれしいが必須ではない。
  • カメラが良いとうれしいが並以上なら可。

という条件でもろもろ検討したのですが、家電量販店店頭での実売価格が税込み6万を切り(2019年5月10日時点 ビックカメラ池袋本店)、発表されたばかりの Pixel 3a より約1万円高いだけで Snapdragon 845、RAM 6GB、ストレージ 128GB、並以上のカメラ、イヤホンジャック有りの Zenfone 5Z にしました。もちろん Pixel 3a はGoogle公式端末なのでOSアップデート期間が長いメリットが有りますが、Zenfone 5Z は現状でAndroid 9 Pie までアップデート済み、かつ Android Q がテスト可能な端末という事で Q まではアップグレードされるかな?と予想しています(あくまで予想)。

デザイン・サイズ感

良くも悪くももボディに占める画面サイズが広い昨今なので、端末ごとの差はあんまり感じないですね。悪くないと思います。ただ、指が短い事も有り HTC 10 (72mm * 146mm * 9.2mm)の時点で片手操作がきつかった身としては、Zenfone 5z は片手操作は不可能な水準です。付属品のカバー(TPUっぽい素材)を付けると摩擦係数が上がるのでそれでなんとか、といった所。素直に両手操作推奨。

Zenfone 5z ケース
Zenfone 5z 表
Zenfone 5z 裏

片手操作モードが有り、有効にしておくとホームボタンをダブルタップすると画面サイズが小さくなります(下記スクリーンショット参照)。と言っても縦横比が固定のまま小さくなるので上部はまだ遠いままという印象。高さに合わせて更に画面サイズを小さくすると今度は横幅が狭く文字入力が厳しい。見た目的にも無理に縮小しているので文字にジャギーが見られたりしますが、まぁ無いよりは有った方が良い機能ですね。無いよりは便利です。

Zenfone 5z の片手モード

スペック面とゲームプレイ

おさらいになりますが、2018年時点でのQualcom製ハイエンドSoc Snapdragon 845に、RAM容量は多めの6GB(他メーカーの流れ的にも2019年以降はRAM 6GBからがハイエンド端末の基準になるはず)、ストレージ容量は十分な 128GB に microSDカード対応です。

Antutu等のベンチマークはググればいくらでも出てくるとして、実際のゲームタイトルとしては「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ(以下 デレステ)」、同「ミリオンライブ シアターデイズ(以下 ミリシタ)」でテスト。これから増えてくる Snapdragon 855搭載端末を除けばこれが最上位のスペックなので当然では有るのですが、3D高画質設定でも特に問題なくMV再生できますね(当然すぎるのでスクショ省略)。

タッチの感度としては Android 9 Pie かつ数日前にリリースされたアップデート適用済みの状態では特に問題は感じられませんでした。タイミング調整的にもデレステは+-0、ミリシタは -2 とかなり優秀(タイミング調整は個人差も有りますので目安程度に)。

デレステ タイミング調整 Zenfone 5z
ミリシタ タイミング調整 Zenfone 5z

タップの精度(タッチ抜け等)ですが、正直音ゲーはそこまで上手くなく最上位難易度でプレイできないのであまり分かりません。デレステのPro譜面、ミリシタの 6MIXまでは問題無いです。ちなみに Zenfone 5z は直近のアップデートまでは音ゲー周り(特にデレステ)で問題を抱えていたようですが、アップデートで改善されたとの情報をTwitterで見かけます。この端末はアップデート全て適用済みの状態となります。

デレステ @ Zenfone5z
ミリシタ @ Zenfone 5z

音ゲーでも3Dグラフィックスでもない作品としては「アイドルマスター シャイニーカラーズ」も触ってみましたが、操作感としてはデレステ、ミリシタ以上に改善を感じられました。HTML / CSS / JavaScript で作られた HTML 5アプリ(非ゲームアプリ含む)全般の改善が期待できそうです。

カメラ

並~並以上なのは確かです。HTC 10 のカメラはあまりよくなかった事も有り、それよりは明確に良いですね。HUAWEI製スマホのように尖った部分は無く、夜景はもちろん Pixel 3 等に負けますが、それなりに悪くない画が出てきます。個人的な好みとしては Pixel 3 の夜景はHDR感が強すぎるように感じるので、これくらいでもちょうどいいですね。ただ、高彩度の色が少し苦手なような……?。以下の例は全てオートモードでの撮影、 4032 * 3024 ピクセルの写真を 1920 * 1440 まで縮小した物になります。

Zenfone 5z カメラ作例
Zenfone 5z カメラ作例
Zenfone 5z カメラ作例
Zenfone 5z カメラ作例

標準カメラアプリのUIの操作感も悪くないです。なお、Zenfone 5z は2レンズ(2センサー)の機種で、サブ側のカメラは超広角レンズ(35mm版換算で12mm相当)になっています。標準のレンズも広角なので広角 + 超広角という組み合わせになります。超広角レンズは扱いが難しいのであまり使う機会は無さそうですが、写したい人が多いけどこれ以上後ろに寄れない室内等の時には良いかもしれません。

音質

スピーカーに関しては「よくあるスマホ」の音で並み程度ですね。通話時に耳を当てる側のスピーカー音量が小さいので左右にパンを振る曲だと片方が小さく聞こえるのはちょっと微妙なポイント(ただこれは HTC 10 でもそうです)。肝心のイヤホンジャックの方の音質ですが、言われているほど悪いとは感じません(Zenfone 5z はイヤホンジャックの音質に対する評判が悪いです)。直近のアップデート内容には「音質改善」も明確に含まれているため、ここで改善が入った結果かもしれません。プレイヤーアプリは ONKYO HF Player、イヤホンでは final E3000、ヘッドフォンでは AKG K712 Pro で視聴しましたが特に悪い点は無く並のスマホ程度の再生機としては使っていけると思います。

ONKYO HF Player @ Zenfone 5z

なお、何らかのアプリの暴走時など、端末に尋常でない負荷がかかっている際に音がブチブチ言う現象が起きる事を確認しましたが、これは他のAndroid端末でも起きる事なので仕様ですね。デレステやミリシタのMV程度では問題無いです。

他にはスマホにたまに実装されている「ヘッドホン効果」的な機能も有りますが、今の所はOFFで使っています。バーチャルサラウンド系の音はあんまり好きじゃないです……。

その他に

端子は USB-Type C、防水やFelicaやワンセグは非対応。ワイヤレス充電も非対応です。指紋認証は本体裏面。戻るボタンやホームボタンは画面上のソフトキーです。USB-PD対応なのである程度充電は速いですが、めちゃくちゃ速い訳ではないです。その他注意点としてはデフォルト設定のままだと時計アプリなどもバックグラウンドで落とされてしまう事が有るようで、そうなるとアラームが鳴らなくなってしまうので落とされると困るアプリは事前に設定調整しておきましょう(以下リンク参照)。

参考
ZenFone 5(ASUS、2018)まとめWiki
https://zenfone5-asus-wiki.fxtec.info/

総評

スペック面はカタログスペック時点で問題なく懸念点としては音ゲーと音質面でしたが、どちらも問題ない水準でこの価格で買えるなら大いにアリなスマホです。もうすぐに Zenfone 6 発表が控えていますが登場直後から現在の価格水準で買える事はおそらく無いと思われるので今から選んでも全然良いスマホだと思います。ただし、片手操作は本当に無理なのでそこを外せない方は諦めが必要になります。

朝自動カーテン開け機「mornin’ plus」を1カ月半ほど使ってみた

昨年末参加したの忘年会プレゼント交換で頂いた朝自動カーテン開け機「mornin’ plus」を1カ月半ほど使ってみました。タイマーを設定しておき、朝になると部屋のカーテンが自動で開く事で目覚めが良くなる?という感じのアイテムです。既存のカーテン・カーテンレールに工具など一切不要で取り付ける事が出来ます。ねじ回しすら要りません。

取り付け

どういう風に動くのかというと、カーテンレールにこれをぶら下げておくとタイマー動作で左右に動作してカーテンも一緒に開閉する、という仕組みです。写真を見た方が早いですね。

見ての通り部屋の内側からは見えず、ほとんど見た目が変わりません。部屋の外側からは見えますが「白い何かが付いているな」程度で特に気になるものではないかと思います。

ちなみに先代の「mornin’」では取り付けると手動での開閉が出来なくなる仕様だったらしいですが、 「mornin’ plus」 は取り付けた後も手でカーテンを開け閉めする事が出来ます、動かす際の抵抗もあまり変わらず特に困ることは無いかと思います。

乾電池で動作するので、高い場所など交換しづらい窓には取り付けない方がよさそうです。最初についてきた試供品の電池で1カ月半交換せずにいるので電池消費はそこまで大したこと無さそうですね。公式では6カ月程度動く事になっています。

タイマー設定

タイマーの設定は Android / iOS スマートフォン向けのアプリで設定します。「あまり有名ではないアイテム・サービスや企業の出すアプリ」としてはよくある事なのですが、まぁアプリのストアでの評判がよくない……。とはいえ私の環境で使う分には不具合なく問題なく動作しております。

「mornin’ plus」 初期設定の際はBluetoothで接続が必要ですが、それ以後はBluetooth接続は必要は有りません。 「mornin’ plus」 自体に時計が有り設定も自身に保存されます。

平日のみ動作するようなタイマーも設定可能。
初期設定ではどの方向に空けるか、どの程度の距離を移動するか(どの程度開けるか)なども設定します。

タイマー設定は開けるだけでなく閉める設定も可能なので、日中は自動で開けて夜は自動で閉めるなどして数日家を空ける際の防犯などにも良いかもしれません。

使用感

起きる時間よりも少し早い時間に空けた方が目覚めが良いらしいので起床用のタイマーより30分程度早い時間に設定。寝ている間に開いているので具体的な使用感というのはなかなか難しいですが、確かに気持ち目覚めが良くなったような気がします。起きる時間に部屋が明るいというのは気持ち「起きるかー」という感覚が強まります。当然雨の日などには日光が弱いので効果が落ちますが、それはそれで今日は天気が悪い日なんだなと肌をもって感じ取れます(?)

より具体的な部分として開け閉めする際の動作音ですが、ある程度のモーター音が鳴ります。熟睡していれば全く聞こえませんが、眠りが浅いと聴こえる、ぐらいの感じです。眠りが浅いと「あーカーテン開いてるなー、起きるほどじゃないけど」ぐらいには聴こえます。もっとも、起きる時間の手前なので起きるほど気になった時はそのまま起きてしまえば良いんじゃないかと。

価格もお手頃で初期設定をしてしまえばあとは半年に一回の電池交換だけなので、なかなかコスパのいい面白実用アイテムなんじゃないかと。仮に目覚めに効果が感じられなくてもカーテンレールにぶら下がっているので置き場所に困るようなことは無いし、朝に日の光を浴びておくのは悪くないものです。


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