カテゴリー別アーカイブ: ソフトウェア・開発

MANABIYAに参加してきました。そのメモと感想

teratail 主催の MANABIYA 2018に参加してのメモと感想を残しておきます。日記的であまりまとめてはいないです。

MANABIYAはアーツ千代田で行われた主にWeb、XR、IoT、機械学習関連のIT関連開発者向けの技術イベントでした。アーツ千代田は廃校になった中学校を元にしている施設で、イベントスペース以外にも企業が入居していたりデザイン・アート系の展示スペースがあったりと色々入っており、私も以前にpapper関連のイベントで訪れたことがありました。まさにMANABIYAといった体裁になっています。

※以下、敬称略させて頂きます。

MANABIYA Day1

ここからはセッション毎に残したメモの中でも特に要点だと思った部分のみ残していきます。

teratailのQ&Aから学ぶウェブセキュリティの現状

徳丸 浩(EGセキュアソリューションズ株式会社)

teratail上でやり取りされるセキュリティ関連の質問から事例を取り上げての脆弱性と正しい対策方法の紹介、傾向について。

なぜteratailで回答しているのか。
→正しい情報を知ってほしい。課題が解決されないままはムズムズする。

生活のために仕方なくやっている人がどうやってIT知識を習得するか。
・書籍
・インターネット検索
・Q&Aサイト
・職場の先輩に聞く
などあるが、書籍を読むのはまだマシな方で検索が多い。これ自体は変えられないと思っている。

脆弱性との向き合い方
→脆弱性がないかチェックするよりも脆弱性が混入しない作り方を学び実践する。

こうすれば安全という方法はない。個別に安全な方法を覚える。これは危険だというものは覚える。

質問者の傾向
→セキュリティへの不安は感じられるが、そのために誤ったエスケープ方法を実践していることが多い。

上位ではないコピペプログラマ層はどうするか。定型的なものであればコピペで実際にものが作れる。この層をどうにかしないとインターネットは安全にならない。

コピペの人を見捨てない。救いの手を差し伸べる必要がある。みんなでがんばってインターネットを安全にする必要がある。

感想

実際Web全体を安全にするには多くの業務として席で8時間作業をして帰えるような層にもセキュリティを向上していってもらう必要がある。そこで安易に「FizzBazzがかけないプログラマは辞めた方がいい」と言ってしまうのは、人口・人材減少時代の日本では回り回って業界自体のダメージになるし、後継の居ない◯◯職人と同じようなことになってしまうように感じる。

コミュニティ版ユーザーの視点からMySQLのこれまでを振り返る

yoku0825(日本MySQLユーザ会)

MySQLの初期の頃からもうすぐ登場するMySQL 8.0までにどういう発展・歴史があったかの紹介。InnoDBであったりストレージエンジンの栄枯衰退、企業の買収、フォーク、各バージョン毎に増えていった機能など。

MariaDBはOracleから辞めたのではなくSunから辞めた。

本格的なRDBMSとしての機能も増えたが、ちょっと便利的な機能は現在でも増え続けている。
「ちょっと便利なRDBMSライクデータストア」というのは今もブレていないのかもしれない。

感想

本格的にMySQLをいじり始めたのは5.5からなのでそれ以前の話や経緯は知らない事も多かった。8.0が(おそらく)来月という事で期待したい。

テックリード / リードエンジニアとしての生存戦略

名村 卓(株式会社メルカリ)、 増井 雄一郎(株式会社トレタ)、村田 賢太(株式会社Speee)、是澤 太志(株式会社メルカリ)

・小学生の頃からコードは書いている。
・毎日必ずコードを読んでコードを書く。
・一年に一つは仕事に関係のないプロダクトを作って英語で発表している。
・コアライブラリのコードを読む。
・海外での履歴書には年齢や性別を書くことがない。

感想

人気セッションとなり立ち見でした。あまりメモはできませんでしたがいつごろからどういうコードを書いてきたか、どういう物を作ったのが良かったか。業務に関わらない物を作っておく必要性など、名前の意見を聞けたのが良かったです。

VRのこれまでから学ぶ、VR開発の始め方

中原 圭佑(株式会社コロプラ)

VRとはどういうものか、普及し始めてからの歴史、機種毎の違いの説明、ストア毎の違い。開発を行う上でのツールなどの紹介。

VR機器が一般の人でも普通に入手できるようになったのは2012年ごろから。

Oculus Rift、HTC Vive、Windows MR、PS VRなどの説明。

ポジショントラッキングの方法の違いや癖の違い。ユーザーの真後ろを認識できるのはViveだけ。Windows MRはHMD自身が自分の場所を認識するのでポジショントラッキング用のセンサーが不要だが真後ろは認識しない、バックパックPCなどを利用して無限に歩けるかはタイトルの対応による。

複数機種対応時の移動・回転の扱い
→真後ろを向く必要がないように後ろからは敵が来ないようなゲームデザインにした。

Oculus StudioはVR専門。
Steamは利用者が非常に多い。マルチプレイ人が集まらないと難しいが比較的他のストアよりは集めやすい。ゲーム側でホットな集まりやすい時間を告知なども対応している。
Microsoft Store

SteamのMR対応は早期アクセス扱い。振動が非対応だったりボタンの割り当てに制限。

開発を始めるにあたって;
Oculus Start
開発キットやサポート、UnityやUnrealEngineのライセンスも。
Steam Direct
新規参入しやすくなった
売り上げ1000ドル突破時点で返金

Unity、UE4を用いて手軽に作成

感想

ポジショントラッキング方法の違いなど知らない事も多かった。VR開発にあたっての前提知識がまとまっていた。

VRが開く自己実現欲求市場

高橋 建滋(NPO法人オキュフェス)

マズローの欲求5段階説にのっとってこの10年を考えると、コモディティ化によって社会的欲求を簡単に満たせるようになった人類が次の段階の自己承認欲求へと向う流れにあった。スマホで簡単に自己承認欲求が満たせる現代、VR・ARが次に導くのは自己承認欲求の次にある自己実現欲求なのではないかと考えている。
では自己実現欲求市場とはいかなるものなのか、10年後の技術を想像しつつみなさんと考えていきたいと思います

MANABIYAでセッション説明から引用。実際こういう話でした。セッション開始前からすでにトークが始まっているなどおもしろく興味深い内容でした。

欲求のピラミッド

飯が食べられる。
安全になった。
どんなに一部の人だけの嗜好であってもネットに居場所ができた。

承認欲求に進む

スマフォの登場と普及。
バズる。インスタ映え。

ゲームコンテンツも変化。
ゲーム内のフォトモード→SNSに拡散
PS4のシェア機能
Twitch
コスプレしやすいようなキャラデザをする事も。

→SNSに上げるための時代

VRで承認欲求を満たすのは難しい。
SNSに上げづらい。
上げた瞬間普通のゲームと同じ平面になる。
そのため被っている写真をアップする方になってしまう。
VR系施設の内装とかも写真で映えるようになっている。

ではVRが目指すべきのは次の自己実現なのではという仮定。

誰にも褒められなくても自分自身がコツコツやって満足するものと提案。

例えば女性になりたいという場合、本当に実践できるのは本当にごく一部。
VRChatはそれを実現できるパイを増やす。
その手助けをVRができる。

いつごろからそうなるか。全世界の人が承認欲求に満たされた頃。
2030年ごろ? 仮説。

VR空間上で完結するものと
現実にフィードバックがあるもの

VRCHAT
→セカンドライフの反省をどういかすか

敷居を下げて手軽にする
→スポーツ系のシミュレータ

VR作家性
シミュレートしきれない部分をどうするか。
そこでVRを作るのが上手い人下手な人が出てくる。
タックルを捌くゲームは受けて切る部分だけを作っている。こちらから技をかけたりしない。

知識欲
論文散策。Wikipedia散策。
→VR Wikipedia
実際にその野球選手が現れ身長であったり投げる球の速さを見られるような。

自己実現は永遠にゴールに近づかないがでも近づいているぐらいが一番丁度いい。
この塩梅をどうコントロールするか。

VRで自己実現コストを下げる。
気持ちいいハードル設定。

新しい発明が受け入れられるには?
・今までより格段に安い
・格段にモテる
・今までのやり方を変えない
・今までよりも格段に有効性がわかる
この4つに当てはまらないと新発明は受け入れられない

感想

VRはどうしても既存SNSとの相性が良くない事、VRが可能とする事を考えると、VRは今の承認欲求を満たすための何かではなく(欲求五段階説における)次の自己実現の欲求をに満たす方向に向かうのではないかという話。VRで出来る事を使ってどういう方向性に向かうのかという視点が欲求という観点から語られるのは新鮮かつ分かりやすかった。実際にそうなるかは未来の話なので分からないが、大いにあり得るし期待したいところ。

プログラミング研修の”つくり方”

下山 雄大(コードキャンプ株式会社)

コードキャンプでのプログラミング研修にあたっての知見。オンラインでのプログラミング研修を提供している。

プログラミングは個別学習。
マンツーマンが最適。人数が多くても極力個別化。

事前にスキルレベルを判定
→基礎学習、差分/特定学習(苦手分野)、応用学習
10〜20問ぐらいのものを解いてもらっている。
課題であったり簡単な業務システム制作など。

教材開発選定
テキストをどうするか

チュートリアルの形の方がいい。
プログラミングに関しては使い方から入る方がいい。
How What Why

手を動かしながら反復的にやってもらう。

教材に対してどうサポートするか
オンラインマンツーマン 一対一で聞く
研修に関してはこれにこだわらなくてもいい

オンライン型の一対多

人が居た方がいい研修なら講師派遣も

チャットサポートは初学者には向かない
分からないことが言語化できない
→分からないところが分からない
→チャットbotがどこが分からないかを特定していくような事ができないか検証をしている。

学習サポートに関してはどれがいいと言ったものではなく状況に応じて組み合わせ前に進めるか

コードキャンプでは200名ぐらいの講師が居る

優れたエンジニアは優れた講師とイコールでない

教務組織
講師に対しての講師

講師同士によるピアトレーニング

テクノロジートレンド
インストラクショナルデザイン
コミュニケーションスキル

グレード付け

補講 補修
対象3割 → 補講者の中で7割が上がる
3割の方は学習初期からつまづいて居る

単元毎に補講を実施することで
補講対象者が2割になった

毎日解消型

CIツールで自動化?

どこが自社の問題か特定し潰していく
実証研究 チャレンジを回していくことが必要

感想

実際に教える事が専門のサービスなので細かい所まで検証し有効だったもの実施している印象を受けた。部分部分において問題を特定する事、教え方についても結果検証と改善の継続が必要であり、かつそれをしっかり行なっている所はしっかり行なっている事を再確認した。

1日めはここでお尻の痛みが限界になったので撤退。柔らかくない場所に長時間座れない体になって久しい……。個別質問をしたい人は「職員室」制度を利用する(整理券を用意し一人ずつ区切った時間での個別質問が行える)なども特徴的なイベントでした。せっかくの機会なので普段業務では触らずプライベートで触っているわけでもないVR/XR系の話も聞いたりしましたが、やはり知らない分野はそれはそれで新鮮味のある話題が多くていいです。

Day2

技術者としての成長のための技術トレンド

及川 卓也(フリーランス エンジニアリング・プロダクトアドバイザー)

想像以上に全てが有用かつ面白い内容だったセッション。

DEC社時代
当時は第2次AIブーム。
エキスパートシステムと呼ばれるようなもの。そこではなくオフィスオートメーションの部署に。

パソコンの普及
ダウンサイジングのトレンンドが起きた。
パソコンはWindows 3.1から使えるようになってきた。

UNIXとWindows
UNIXの方が社内でも支持が多かったがWinをトレンドとして選んだ

WinNTの開発に参加 Wintel

インターネットも最初は研究所職員が使うようなもの。
X Window上での利用が主流。

MSに転職
過去製品がライバルな絶好調の時期
Windows以外のものに行かないとと思った

e-japan
GPKI
IPv6

MS固有技術ではなくインターネットの技術
トレンド internet

その中でもWeb
Googleへ転職
9年
ChromeOS
トレンド:Web

トレンドを体感して居ることが重要だった。

トレンドを当ててきたがたまたま当てた。
その時点ではトレンドになるか分からない。

偶然と必然。
かけあわせ。インターネットにより詳しい人は多かったが、インターネットとWindowsの専門家がいなかった。

知識を身につけ技能に発展させる。
知識だけではプロとしては活かせられない。
つかいこなせる部分に昇華させる。

学習して知識になる
そこから技能にはなかなか発展しない
そこから先に必要なのは経験

使い続けない限りは忘れる

学習→知識→経験のループ

経験自体の価値ではなく、経験によって何を学ぶか
経験自体は価値がない
それによってどういうスキルがあるか

学習から始める理由
知らないものは実践できない

自然言語の場合
第n言語習得
旅行など一年に一回しか使わないなら通訳を雇った方が合理的

技術者は
英語がなくてもいい状況にいる事がリスキーと考える。
→そうなると目的が出てくる

言語間の距離
日本語と韓国語は近い
=同一のドメインとして考えられる
近いものは学びやすい
どこを選んでいくかという戦略が必要である

T型(の人材)からさらにどうするか

ベクトルが違うものを選ぶ
n次幾何空間容積を増やす
掛け合わせる専門はベクトルが異なるものだとその価値が高まる

1万時間かければ100人に1人の人材になる

自分の希少化

営業とマネジメントができる=同様の人は居る
そこでさらに文教に行く=その時点でオンリーワンになった

AIから人間がどう動くか考える
強化学習
報酬を与えることによって学習なしでもゴールに到達させる
動機付け

外発的動機付け
内発的動機付け

転移学習
あるもので覚えたものを他のもので活用する
異なる技術でも類似性が高い

Windowsで実装して居たものがブラウザ上に実装されているので学習が早い

総括
ドメインと動機付け

仕事で必要か
興味が持てるか
異なるドメインかどうか

異なるドメインである必要かどうかというわけでもない
近いドメインですぐに習得することが必要な場合もある

仕事で必要じゃないものは
経験上仕事で必要になるようにする方がいい

外発的動機を持てるような環境を作る・移る
外国語学習と同じ

自分が使わざるを得ない状況に持っていく

興味を持った技術に注目する
登場当時はおもちゃと言われていた
破壊的イノベーションは最初はおもちゃと言われていた

それが本当にトレンドになるかは分からないが

自分自身が興味を持てるもの
技術を好きだと思う気持ち

感想

一つの専門を持った上で何を次に掘り下げるかと言う時に、別のベクトルの方が良いと言う話は初めて聞いた新たな視点だった。動機付けにおいて興味を持てる物である事(内発的動機)であるとともに、それを使わないといけない状況・環境にする(外発的動機)というのは戦略として強いように思う。何をどう身につけるべきかが具体的に言語化され分かりやすい、歴史や経歴的な部分も楽しめる内容で非常に良いセッションでした。

2018年のWeb標準

泉水 翔吾(株式会社メルカリ)

大人気セッション。立ち見のためスマートフォンでメモしているのでカタカナ率はご容赦ください。サービスワーカー、Webコンポーネンツ、Web Paymentsの話。

サービスワーカー使わない理由がない
キャッシュ
fetchイベントでハンドルする
キャッシュがあったらそれを返すようなことを出来る

オンラインへの復旧を検知
その瞬間をサービスワーカーで検知する

サーバー側でプッシュしたデータの受信
生放送サービスで生放送の開始をアプリだけでなくブラウザ上でも通知できる

・サービスワーカーはオフライン対応のためだけの技術ではない

PWA
マーケティングキーワード(Google自身がそう言っている)
現在は主要ブラウザで対応

キャッシュだけでも使う価値有り

Web Components
CSSへの疲弊

カスタムエレメンツ
シャドウDOM
ESモジュール
→外には影響しない要素が用意できる

スロットは特別な要素。そこに挟んだものが入る

周辺ツールと多段ビルドによる複雑化
Web Componentsなら楽になる

差分更新はできない
ポリマーのlit-htmlで実現できる

Web標準に立ち返ってみる
Web標準は廃れにくい技術

Web Payments
クレジットカード自体の脆弱性
PCI DSSやクレジットカード情報非保持化への対応が必要になってくる

Payment Request API
トークンでやり取りするための仕組み

バラバラなフォームUIも統一する事ができる

感想

広大なWeb系新技術において2018年の標準と言えそうなものとしてピックアップ。コード実例などもあり今まで見たセッションの中でも特にフロントエンド開発者寄りな内容だったがわかりやすく概要を説明してくれた。クレジットカードがらみに関しては法改正もあり既に私が関わっているプロダクトでも対応済みではあるが、今後そこからさらにPayment Request APIを使うようにして言った方が今時なのかなと思ったりした。

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2日めはさくらクラウドさんのブースでピンク色のわたあめ(物理さくらクラウドとのこと)とさくらクラウドの利用券(論理さくらクラウド)を頂きました。面白いですね。

そのほか内容には関わりがないのですが、カメラ班のSONY α(35mmフルサイズ)率も高かったですね。基本性能が高く、新世代のベーシックモデルとなるα 7 III が登場し、サードパーティ製Eマウントレンズも増えてきた今後はより勢力を強化していきそうです。

桜の木も綺麗でした。屋上のセッション会場は青空が綺麗でした。

イベントとしてのオペレーションは若干の混乱はあったようですが、普段触れないジャンルにも触れられ良いイベントだったと思います。登壇者・運営スタッフ・スポンサーの皆様ありがとうございました。

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Day2が午前中のみなのは、午後ちょうど久しぶりに集まれるメンバーで集まれたからでした。みんな技術者ですが、技術関係ある話題であったりそうでない話題であったりで盛り上がれて、これはこれで楽しくて良い機会でした。

今後私はどうするべきなのか

ここから先は直接的な感想ではないです。読まなくていいです。

今後どうするべきか、という思いが昨年あたりから特に強いです。数回の転職を繰り返してきました。今の環境はそれなりに自由に開発ができる環境です。ただ、実装担当者がほぼ私だけでかつ作るものは社内向けのシステムがメインなのでCRUDができるフォーム操作と画面遷移がメインのアプリを作っていれば要が足ります。そこにリッチなフロントエンドを作り込む必要はないですし、数万アクセスに耐えられるスケーラビリティも必要ないです。それ以前に実装にまずいところがあったり細かい機能追加がまだまだ必要であったり別でやることはあります。ただ、作業としてはまだまだあるもののずっと同じ技術を使っていればOKなんですよね。どう実装するかも比較的自由なので自分が使おうと思えば使い始められるのですが(使う必要はほとんどない部分にしょぼいJavaScript知識でWebpackをつかってみたりしています。バンドラーって使った事なかったし使わないとどこでも使わないので……)。

もちろん言語のバージョンアップで新しい機能を試してみたり、OS/ミドルウェア/RDBの新バージョンが出たら変更点や新機能を調査したり検証したり入れ替えたり、AWSの新機能が出たら内容を見て見たり使えるものがあったら適用したり、テストコードが何もない物にテストを地道に追加したり、技術系のニュースをチェックしたりはしています。必要な時にはミーティングも開催しますしドキュメントも書きますしユーザーサポートもしています。この現場でやるべきことはまだまだありそれをやるべきでもあるんですが、いかんせん一人しかいないのでそれが正しいのかもわからず。SNS上でフォローしている「よりまともで先進的な技術を使いこなす技術者」を見ているとあらゆる事ができていないように感じてきます。どんどん自分の年齢に対しての価値が落ちていくような。主に社内向けのものを作っているので作りきった後、自分自身が会社に不要になるのではないかと言う思いもあります。

じゃあWeb系フロントエンドバリバリな会社に行きたいかと言うと、正直なところついていける気もしないし私自身そこまでやる気に満ち溢れていないこともわかっています。こう言う技術イベントに参加するのも「こう言う技術を吸収していきたい、この人の話を聞きたい!」というよりも「コピペプログラマに堕ちないためにギリギリのところで踏ん張るための刺激を受けにきている」という部分が大きいです。SNS上でも同じことはできるんですが、いかんせん「コピペプログラマほど学習意欲が無いわけではないが最新についていけるほどのバイタルもない、薄く勉強してギリギリ実践している(自称。実際はもっとその下のレベルかも)」ぐらいの感じでいると、あれができないとダメこれができないとダメこの意識がないと、この部分でやる気がないとこれに取り組まないと、こんな人はもう老害となんだかテンションを下げる方向へのインプットばかりが入り、そこまで私が要らない人材ならもう技術者やめた方がいいのでは、と言う気持ちになってくるので、こういう外部の技術イベントぐらいがちょうどいいですね。

一人〜二人だけで要求もそこまで大きくない環境でどう成長するのか、そのためにどう取り組んで行くか、その環境はダメだから移るべきなのか、環境のせいにして居るだけなのか、体力的にも精神的にも最大値が低くすぐゼロになる私は無理をして折れるようなところに行くべきではないのか、1社目で心折れて今せっかくそれなりに平穏に働ける環境なんだからそこに居るべきなのか、そもそも何の為にも生きていないし今後その何かを用意したくもない。楽しい方がいいし楽な方がいい。ひたすら楽になりたい。楽になりたいならこの業界には向いていないのか。でもそれなりには好きな業界。新しい技術も自分のペースで興味あるものを触るぶんには好き。一番なりたいものはすごい技術者ではなく海の底で物言わぬ貝。この長文もちゃんと考えて居るフリをして居るだけで実際なにも考えていないのか。生きている目的も薄いのに死なない為に技術を身につけ続けるのか。生きていなければ楽しい方がいい楽な方がいいと言う意識すらもなくなり全部解決なのでは。買うべきはオライリーの本ではなく練炭やロープなのか。

現状サーバーとPHPとMySQL/PostgreSQLがまあまあ触れる状態で興味はあるが興味が強いわけではないフロントエンドを効率悪く吸収するより、別のベクトルの何かを考え直すべきなのか。それともフロントエンドが必須でない環境だから動機付けが弱いだけで、その理由を作るべきなのか。理由を作れば効率も変わるだろうか。自分で使う分には正直「よりリッチになったWeb」よりもVRの今後の方が気になるなぁと思ったり。

そんなことを再度考えさせられる良いイベントだったと思います。VRは体験するだけでも体験しておかないとなぁ。

適度に技術に触れ、適度に楽しいものに触れ、適度に技術を活かし、ただただ楽になりたい。


帰ってきたSelenium IDEはフロントエンドE2Eテストが気軽にできるあのSelenium IDEだった

この記事は2017年11月21日に投稿した以下の記事の続きです。

Selenium IDEを失った僕たちはどこへ行くべきなのか (出題編)

 

この記事の公開後、Web Extensions形式で実装された新しいSelenium IDEが2017年12月11日に 晴れて ver 1.0 としてリリース、その後も実装とバグ修正が進み 2018年2月27日 には ver 1.0.3 がリリースされました。中身の形式は変わってもブラウザ拡張なので簡単に導入出来ます。

Releases · SeleniumHQ/selenium-ide

そして以下がその画面です(ver 1.0.3現在)

なじみが有る感じのUIですね。まだまだ開発は初期段階との事ですが、実際に使ってみた所「出来ているのはガワだけ」なんてことは無く、実際に今までのテストケースを微修正しつつE2Eテストに活用していけそうなクオリティが感じられました。動きます!

この画像の例では

  1. https://www.yahoo.co.jp の / を開き、
  2. 検索ボックスに「Wikipedia」とタイプ。
  3. 検索ボタンをクリックし結果を待つ。
  4. 検索結果画面の検索ボックスにも「Wikipedia」と入力されている事。

を確かめており、実際に動作します。要素のクリック(と結果待ち)、文字入力、文字列チェック、入力ボックスの値チェックなど動作するのでこれだけでおおむね動くと言っても良いのではないでしょうか。

細かい点としては以下のような状況を確認しています。

  • Google Chrome版とMozilla Firefox版が有るが、私の環境ではFirefox版が上手くテストが実行されない。Google Chrome版なら動く。
  • これまでのSelenium IDEで作ってきたテストケースをそのまま開く事が可能。ただし、複数のテストケースをまとめたシナリオ的なファイルは開けない模様。
  • Command「Open」と「Click」はそのまま動く。
  • Command「assert Text」での文字列チェックは * をサポートしないように見える。完全一致なら動作する。
  • Command「clickAndWati」は「click at」に置き換え。クリックした後はXHR処理を待つようになっているようで、画面遷移だけでなくモーダルウィンドウの表示なども待機OKです(「WaitForVisible」でモーダルの表示完了を待つといった処理が不要)。
  • Failed assertion commands do not abort the test case #89
    アサートに引っかかってもテストが継続するのは現状では仕様?
  • Issue handling " from old ide scripts #114
    例えば
    css=div.explanation-box > a
    のようなターゲット記述を読み込む際に、参照文字を置き換えずにそのまま読み込んでしまいます。自分で
    css=div.explanation-box > a
    のように編集すると動作します。

とまぁ、細かい所を見るとそれなりにツールとしてもシナリオとしても手を入れてあげる必要は有りますが、ここまで動くなら今後にも期待が持てますね。という事で、続きの記事を書いてみた次第ですので、あの簡単にE2Eテストが書けるSelenium IDEが忘れられない方は是非触ってみて、試して、出来ればフィードバックもして? 欲しいという記事でした。

とりあえず私自身ももうちょっと触ってみようと思います。