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RAW現像ソフト SILKYPIX Developer Studio Pro 10 に搭載された「比較明合成」機能でノイズ削減を試してみる

RAW現像ソフトであるSILKYPIXの最新版「SILKYPIX Developer Studio Pro 10」で単体での合成機能が搭載されました。ノイズ削減を目的とした「比較明合成」やマクロ撮影時に便利な「被写界深度合成」、画面内で動いている物を取り除く合成など複数の方法でRAW画像を合成して行く事が出来るらしい。単体でノイズ削減を目的とした合成ができるツールは既に有りますが、複数枚の写真を撮っておけば今も使っているSILKYPIX単体で合成(+手持ち撮影の微細なズレの自動位置合わせ含む)が出来ることになります。

あのRAW現像ソフトの老舗「SILKYPIX」が、型破りな機能を搭載して新登場
RAW画像合成に対応した「SILKYPIX Developer Studio Pro10」

今回はそのうちノイズ削減を目的とした合成を体験版を使って試してみたいと思います。特に軽量コンパクトが良さのマイクロフォーサーズ機では(サイズと引き換えに)高感度でのノイズが気になる事がままありますが、そこが簡単に改善できるならいろいろ助かる場面は有りそう。

さっそく以下をご覧ください。利用機種は LUMIX GX7 (2013年9月発売の機種) + LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S. (キットズーム) を利用した手持ち撮影です。画像は全て原寸なので右クリック→別タブで開くで原寸で確認できます。

LUMIX GX7 JPEG出し
1/60s F4.6 オートWB ISO6400

SILKYPIX Developer Studio 6 (今私が使っているバージョンです)でデフォルト設定のまま現像

SILKYPIX Developer Studio Pro 10 でデフォルト設定のまま現像

SILKYPIX Developer Studio Pro 10 でRAW画像3枚を「比較明合成(夜景)」(位置合わせ有効)で合成後にデフォルト設定のままRAW現像

1枚でRAW現像をしている時点でGX7内臓のエンジンとの差異を感じますが、ここで更にPro 10 RAW1枚現像とRAW3枚合成の細部を比較してみます。

GX7 JEPG出し。切り抜き

SILKYPIX Developer Studio 10 RAW1枚 切り抜き

SILKYPIX Developer Studio 10 RAW3枚合成 切り抜き

ノイズの出方がだいぶ穏やかになっている感じがしますね。ケーブルや星を見ても自動位置合わせはちゃんと機能しているようです。最もコントラストが残っているのはGX7 JEPG出しのような気もしますが、十分にディテールも保っているのではないかと思います。今回は比較明合成機能の検証なので他の設定を一切変更していませんが、同じく「ファインディティールモード」を使えば更に変わってくるかもしれません。

指定できる枚数は4枚だったり8枚だったりも可能です。以下2つ目の例です。

LUMIX GX7 JPEG出し
1/60s F4.6 オートWB -1.7EV ISO3200

SILKYPIX Developer Studio 6でデフォルト設定のまま現像

SILKYPIX Developer Studio Pro 10でデフォルト設定のまま現像

SILKYPIX Developer Studio Pro 10 でRAW画像4枚を「比較明合成(夜景)」(位置合わせ有効)で合成後にデフォルト設定のままRAW現像

SILKYPIX Developer Studio Pro 10 でRAW画像8枚を「比較明合成(夜景)」(位置合わせ有効)で合成後にデフォルト設定のままRAW現像

どうでしょうか。画面右上のケーブルを見比べてみると分かるのですが、4枚合成では微妙に合成の怪しい部分も出てきています。8枚合成だと若干復活していますね。風での揺れという可能性も有りますがおそらく手ぶれです。可能なら三脚を利用した方がより良い結果になるかもしれません。

作例が空と電柱と電線だけじゃアレなのでもっと別の物を撮ってみた方が良いかもしれませんが、それなりに使える場面が有りそうなんじゃないかと思います。


CentOS 8のサポート期間の考え方は6や7とは異なります

CentOS 8.x (クローン元であるRHEL 8も含む)では CentOS 6 や 7 までとはいくつかサポート期間(サポート期限)の扱いが異なっています。

BaseOSリポジトリとAppStreamリポジトリ

CentOS 8 ではOSとしての機能を提供する「BaseOS」リポジトリと、開発言語やデータベースサーバー等を提供するアプリケーションストリームのリポジトリである「AppStream」リポジトリの2つのリポジトリで構成されます。また、パッケージ管理を行うdnf(これまでと同様にyumコマンドを実行した場合もdnfが呼ばれる)にはモジュールという仕組みが有り、モジュールの切り替えという概念が追加されています。

BaseOS リポジトリ:
CentOS 8 のOSとその周辺機能が提供されます。
サポート期限は2029年5月末まで。

About/Product – CentOS Wiki
https://wiki.centos.org/About/Product

OSとその周辺機能は10年間のサポートが提供されます。この期間はCentOS 7と同様です。

AppStream(アプリケーションストリーム)リポジトリ:
各種開発言語やRDBMS、サーバーアプリケーションやその他の各種ツール類等が提供されます。
サポート期限はアプリごとのストリームにより異なります。

Red Hat Enterprise Linux 8 Application Streams Life Cycle – Red Hat Customer Portal
https://access.redhat.com/support/policy/updates/rhel8-app-streams-life-cycle

主な内容とそれぞれのサポート期限は上記リンクを参照してください。RHELでの情報ですがクローンであるCentOSも同じ扱いになるかと思います。AppStreamでは例えばWebサーバーのApache、Nginx、ソフトウェア開発関連ではPHP、Ruby、Python、Perl、OpenJDK、データベースサーバーとしてはMySQL、MariaDB、PostgreSQL、Redisなどが提供されています。

アプリケーションによっては複数バージョンから選択して導入する事が出来るようになっており、どのバージョンを導入するかはモジュールの有効化・無効化で選択する事が可能です。モジュールはPHPであればCentOS 8.0 1905時点では7.2のみの提供でしたがCentOS 8.1 1911でPHP 7.3のモジュールが選択できるようになり、同様にNodeJSでは10に加え12が、Rubyでは2.5に加え2.6が選択出来るようになるなど、ある程度新しいバージョンをキャッチアップしていく事が可能なようです。

現在利用可能なモジュールは
dnf module list (yum module listでも可)
を実行する事で表示されます。また、
dnf module list –enabled
を実行する事で現在有効なモジュールのみが一覧表示されます。

なお、AppStreamで提供されているすべてがモジュールになっている訳ではなく、例えばgitコマンドなど複数バージョンから選択して導入するという要素が薄いようなものはモジュールの選択は有りません(上記のリンク先に掲載されていないアプリ・ツール類が多く存在します) (*1) 。

変化していくCentOSの立ち位置

つまりCentOS はCentOS 7までの

・サポート期間が開発言語やRDB、Webサーバー等含めディストリビューション全体で長大で、本家でサポート期間が終了していてるソフトウェアでもある程度のセキュリティフィックスが提供される。
・そのサポート期間を目的にする場合は化石のようなバージョンを使い続ける必要が有る(例えばCentOS 7ではPHPは5.4、Rubyは2.0.0が導入される)。それが困るので有れば別途リポジトリを追加するなりコンパイルするなりして導入する。

というディストリビューションからCentOS 8では

・OSとその周辺機能のサポート期間は10年確保しつつ、開発言語やRDBMS等の各種アプリケーションのサポート期間はそれよりも短い期間。
・各種アプリケーションは比較的新しいバージョンに能追従可能(追従していく必要が有る、とも言う)で、公式リポジトリのみでバージョンの切り替えができる。

というディストリビューションに変化します。

「化石バージョンでいいなら全てが長期間サポートされる一枚岩のLinuxディストリビューション」ではなくなったので、利用ソフトウェアの運用方針に注意しましょう。

Using AppStream :: CentOS Docs Site
https://docs.centos.org/en-US/8-docs/managing-userspace-components/assembly_using-appstream/

Managing versions of Application Stream content :: CentOS Docs Site
https://docs.centos.org/en-US/8-docs/managing-userspace-components/assembly_managing-versions-of-appstream-content/

※1: メール関連ではPostfixはBaseOSリポジトリで提供される一方でDovecotはAppStreamリポジトリ内に含まれています。何とも言えない基準。


[実食レビュー] 例の弁当箱型炊飯器を実際に買ってみた・炊いてみた

サンコーから発売されている「おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器」というものがあり、ネット上で話題になったほかTVでも何度か取り上げられるなど一定の盛り上がりがあり、具体的には以下のような製品になっています。

  • 最大1合炊きの超コンパクトかつ軽量な炊飯器。
  • 持ち運んで弁当箱の様に扱える。自称弁当箱なので防水。本体丸ごと洗えるし炊飯後はそのまま器として使える。
  • 炊飯時間が短い(0.5合で最短14分。ただし事前の吸水時間と炊飯後の蒸らし時間は含まない)
  • 保温機能有り(一人暮らしサイズ炊飯器には保温機能が無い事が珍しくないです)
  • タイマー機能やおかゆ機能などは無い。

個人的な現状の炊飯環境として、まず炊飯器を置ける場所がキッチンにも寝室にも全く存在しない事、不定期な炊飯(自宅で食べるのは夜だけ、そもそも米を毎日は食べない、更に外食多め)の為だけに寝室の一部を炊飯器用に確保したり通常サイズの炊飯器を取り出したり片づけたりしたくない事から、アルミ鍋を使ったガス炊飯をしていました(これはこれで面倒な部分が多い)。このサイズなら使う時だけ取り出す運用が楽そうです。

レビューされない問題

が、一向にレビューを見かけない。気になる! こんな製品らしい! どまりの記事は多いんですが……。生産が追い付いていないようで単純に買えた人が少ないのも有るのだろうが、それを加味してももうちょっと感想を見かけても良いのではないだろうか。あまりステマという言葉は好きではないが仮に本当にステマだったとしても流石にもうちょっと実際に買った人居るでしょ。某SNS上でも2人程度しか見かけない。これはもう実際に試してみるしかないかという事で購入。サンコーレアモノショップ本店で税込み6,980円(2020年1月25日現在)でした。

購入・インプレッション

ここから写真付きで説明してきます。

おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器

消費電力は185Wとの事なのでエアコンの暖房を動かしたまま炊いても特に問題は無い。保証期間は6か月。

おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器

内釜とプラ製の本体の間のパッキンとコンセント接続部の蓋以外は取り外し分解可能なので、そのパッキン部分さえ気を付ければ衛生面も問題ないでしょう。このパッキン部分とコンセント接続部の蓋のおかげで防水の弁当箱として機能するのだが、コンセント部分の蓋は割と開きやすいので洗う際には十分注意しよう。

おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器
おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器

炊いてみる

炊飯前にまずは炊飯器内側と蓋の洗浄。コンセントの蓋部分に注意したうえで洗浄します。一人暮らしにありがちな、まな板すら満足に置けないキッチンにも細長いボディがマッチしますね。

今回は秋田県産あきたこまちの無洗米を使います。昨年秋に購入してまだこれだけ残っているあたりがガス炊飯の面倒さです。

米と水を投入。米は付属の計量カップ1.5杯分の米で0.5合です。水は同様にカップの目盛りを使って120~140mlを投入します。無洗米は一般的なコメよりも水分を必要とするので135ml程度入れてみました(注: 以下の写真はまだ米をカップ1杯分しか入れていない状態)。

付属のコンセントの長さはこんな感じです。

20分ほど水に漬けたのちに電源を入れ炊飯開始。炊飯完了時にアラーム音などは無いので注意が必要です(一応パチッという機械的な音は聞こえます。機械式なんでしょうね)。

保温状態に切り替わった状態で更に10分ほど蒸らしたのちオープン。ちゃんと白米してそうです。時間的には蒸らし時間込みで30分程度でした。個人的には十分に速い時間。

実食

前提:白米の好みは人によって様々、銘柄も様々ですが、私個人としてはコシヒカリを茶碗に盛って5分経過したぐらいの湯気が出すぎていない水分の多すぎない米が好きです。

まず、これまでやっていたガス炊飯と違い、火の調子、沸騰の様子、湯気の様子を観察・調整しなくていいというのがもう楽ですね。

そして味もガス炊飯より美味しいです。ガス炊飯は「おこげが出来てもいい」という人には美味しいお米が炊けるのですが、おこげがあまり好きでない人(私です)向けに作るとちょっと水分が多い米になりがちです(これもテクニック次第なんでしょうが、非アウトドアの日常炊飯ではそもそもテクニック無しで米を炊きたいです)。

米としての傾向は水分がほんのちょっと少なめ?でさっぱりした感じに仕上がり私好みです。決してカピカピではなく、ベタっとした部分もなく、焦げた部分はもちろんありません。電子レンジで加熱するタイプの白米を食べ慣れている人にとっては問題なく同等~それ以上です。

なぜ弁当箱型なのに皿に盛ったかというとカレーで頂く為です。食べ慣れていて分かりやすい「ボンカレーゴールド 中辛」を頂きます。カレーとセットでも米の具合は良い感じです。米の好みは本当にいろいろ有ると思いますが、「問題の無い味」である事は間違いないです。

総評

一人暮らし用、単身赴任用かつ毎日米を炊くほどには自炊をしない・そこまで白米を食べないものの、たまに炊きたいという人にはなかなか良い製品だと思います。電子レンジ白米を買うよりもコスパが良くなります。メリットとしてはやはり場所を取らないというのが大きいですね。コンセントの端子キャップは付けておくと使用しない間はケーブル・計量カップを本体内に収めて保存できるので捨てないようにしましょう。未使用時のサイズが弁当箱サイズで済みます。

水に漬ける時間や蒸らし時間まで含めて超高速でやってくれ!って人にはイメージよりも超高速ではないかもしれません。アピールの一つである「仕事の休憩時間にも炊き立てが食べられる」は休憩時間前に水に漬けておける、事前に電源をONに出来るような就業環境の人なら一応可能かな?という感じですね。

あとは耐久性がどの程度かですね。保証期間としては6か月です。1~2年程度問題なく動いてくれるといいですね。